Message of the Day 2022.10.10

どんな悪い好ましからざる条件も、こちらにそれを招き入れ、促すものがなければ、入ってこないものである。私たちに起こることの原因、それを自分の内側に見いだそうとするのは、早ければ早いほうがいい。そうすればわたしたち自身の条件を変え、よいことだけが入ってくるようにできるからだ。ラルフ・ウォルドー・トライン

同じ出来事があってもその出来事の受け取り方は人によって様々です。例えば雨。雨が降ってきたときにどう感じるでしょう。「ああ、雨が降ってきてしまった。雨に濡れたら身体を冷やしてしまって風邪をひいてしまう」と思うかもしれません。もしくは「ああ雨だ。雨音は気持ちが良いし、庭の木々や花たちにもちょうど良い」と思うかもしれません。

どうでしょうか。ひとりは悪い影響を考えて、その不安に自分をゆだねてしまっています。周りで起きている環境に振り回されてしまっているのです。そして、その通りの結果が生まれてしまうでしょう。

もうひとりはというと、雨という出来事のもう一方の面にフォーカスし、環境によって自分の状態は左右されないとわかっています。雨を受け入れ、調和し、楽しむことができています。雨というのは原因ではなく条件なのです。原因ではないので、全ての人が、雨によって必ず嫌な気分になったり、風邪をひいたりするということではないのです。原因はその条件をどう捉えるかという自分の心、思考なのです。人は自分の中にある不安を恐れるあまり、その責任を環境という条件に押し付けて、自分を守ろうとしてしまいます。そして、自分の中に見出したものは、その通りの結果として現れます。私たちは、いったい自分の中に何を見出し、何を見つけ出したいのでしょうか。恐れ、不安なのでしょうか。それともそれとは違う何かなのでしょうか。

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